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ABTCカードとは?
アジアや太平洋地域の短期出張するならAPEC ビジネス・トラベル・カード(ABTC)がお勧め

以上の記事でも触れていますが、以下にも簡単に説明します!
ABTCカード(APEC Business Travel Card)は、APEC(アジア太平洋経済協力)地域内でのビジネストラベルを円滑にするためのカードです。このカードを持っていると、対象国間のビジネス渡航において、ビザなしでの短期滞在が可能になる他、入国審査が迅速化される特典があります。特に、ビジネス渡航が頻繁な企業の関係者にとって大変便利なツールです。
ABTCカードの主な特典
- ビザなし渡航:APEC加盟国間での短期ビジネス渡航がビザなしで可能。
- 迅速な入国審査:専用の入国審査レーンを利用できるため、待ち時間が短縮される。
- 複数回の入国:カードの有効期間中に複数回の渡航が可能。
ABTCカードを利用できる国・地域
ABTCカードを利用できる国・地域は以下の通りです:
| オーストラリア | メキシコ |
| ブルネイ | ニュージーランド |
| チリ | パプアニューギニア |
| 中華人民共和国 | シンガポール |
| 香港 | ペルー |
| インドネシア | ロシア |
| ベトナム | 台湾 |
| フィリピン | タイ |
| 韓国 | 日本 |
| マレーシア |
詳細な利用条件や対象国の最新情報はAPECの公式ウェブサイトをご覧ください(ただし英語!)。
電子申請と紙面申請の違い
ABTCカードの申請方法には、電子申請と紙面申請の2種類があります。それぞれの手続き方法と違いについて見ていきましょう。
電子申請は2024年4月から開始されています。それまでは、紙面申請しかありませんでした。
2024年4月1日からは、電子申請のみで、これまでのプラスチックのABTCカードに代わり、バーチャルABTCの交付が開始されます。
ただし、日本では、2024年4月1日以降に受理された申請に対してプラスチックABTCを交付しないとのことで、一部の国の入国には注意が必要です。
電子申請の手続き方法
電子申請はオンラインで行う申請方法です。以下の手順で進めます:
- 申請サイトにアクセス:日本国内の場合、外務省の専用サイトから申請を開始します。
- 必要情報の入力:個人情報やビジネスに関する情報を入力します。
- 書類のアップロード:必要な書類をスキャンしてアップロードします。
- 申請料金の支払い:クレジットカードなどでオンライン決済を行います。
- 申請の確認と提出:全ての情報を確認し、申請を提出します。
電子申請の詳しい手順は、外務省の公式サイトをご参照ください。
紙面申請の手続き方法
紙面申請は、必要書類を郵送または対面で提出する申請方法です。以下の手順で進めます:
- 申請用紙の取得:外務省のウェブサイトから申請用紙をダウンロードするか、直接取得します。
- 申請用紙の記入:必要事項を記入し、申請者の署名を行います。
- 必要書類の準備:パスポートのコピーやビジネス関連書類など、必要な書類を揃えます。
- 申請料金の支払い:指定の銀行口座に振り込みます。
- 書類の提出:郵送または外務省窓口で書類を提出します。
紙面申請の詳細な手順は、外務省の公式サイトをご覧ください。
メリット・デメリット
一般的なメリット・デメリットは上記のページでも触れています。
以下、電子申請と紙面申請、各々メリット・デメリットを紹介します。
電子申請のメリット
電子申請には多くのメリットがあります。以下にその主なポイントを挙げます。
迅速な手続き
電子申請では、オンラインで全ての手続きを完結できるため、申請の処理が迅速に行われます。書類の郵送時間が不要であり、即時に申請が受理されるため、結果の通知も早くなります。
利便性の向上
24時間いつでも申請が可能なため、忙しいビジネスパーソンにも適しています。自宅やオフィスから手続きができるため、時間や場所を選びません。
電子申請のデメリット
一方で、電子申請にはいくつかのデメリットも存在します。
技術的な問題
インターネット接続の問題やシステム障害が発生した場合、申請が遅れる可能性があります。また、オンラインフォームの入力ミスや添付ファイルのアップロード不備が原因で申請が受理されないこともあります。
セキュリティの懸念
個人情報をオンラインで送信するため、セキュリティ対策が十分でない場合、情報漏洩のリスクがあります。信頼性の高いサイトを利用し、セキュリティソフトを最新の状態に保つことが重要です。
紙面申請のメリット
紙面申請にもいくつかのメリットがあります。
信頼性の高さ
紙面での申請は、直接手渡しや郵送で行うため、システム障害やインターネット接続の問題に左右されません。また、記入ミスがあっても、窓口で確認することができるため、申請がスムーズに進みます。
技術に不慣れな人への対応
インターネットやパソコンに不慣れな人でも、紙面申請なら安心して手続きを進めることができます。書類を手書きで記入し、郵送するだけで済むため、複雑な操作が必要ありません。
紙面申請のデメリット
しかし、紙面申請にもデメリットがあります。
手続きの遅さ
書類の郵送や対面での手続きが必要なため、申請に時間がかかります。特に郵送の場合、書類が届くまでの期間や返信の遅れなどが影響します。
手間の増加
書類の準備や記入、郵送など、手作業が多いため手間がかかります。また、必要な書類を揃えるために時間や労力を要することがあります。
どちらの申請方法を選ぶべきか?
電子申請と紙面申請のメリット・デメリットを比較すると、それぞれの状況やニーズに応じて選ぶべき方法が異なります。ただし、2024年4月以降は、電子申請のみしか受け付けていないので、これからの選択肢は電子申請だけとなります。電子申請は迅速かつ利便性が高いため、時間がないビジネスパーソンには最適です。

最初に申請したときは紙面申請しかなく、手間暇が結構かかった印象が残っています。ABTCカードは更新する場合も、実質新規申請と同じなので、次は電子申請で行うつもりです!
まとめ
今回は、ABTCカードの申請方法について、電子申請と紙面申請の違い、メリット・デメリットを詳しくご紹介しました。それぞれの申請方法には特徴がありますが、とりあえず、これからの申請は電子申請のみ受付けているということは覚えておきましょう。
いずれにせよ、ABTCカードを活用して、APEC地域内でのビジネストラベルをよりスムーズに進めましょう!
詳細な手続きや最新情報については、外務省の公式サイトおよびAPECの公式ウェブサイトを参照してください。


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